何でも自分の話に持っていく『会話泥棒』の心理とは?疲れるときの対処法

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自分が話していたはずなのに、気づいたら相手の話になっている。

最初は普通に聞いていても、毎回続くと「また自分の話か」とうんざりしてきます。

もちろん、自分の経験を話すこと自体は普通のこと。会話の中で「私も似たことあったよ」と話すこともあります。

ただ、何を話しても自分の話に持っていかれると、だんだんこちらから話す気がなくなってくるんですよね。

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何でも自分の話に持っていく人の心理

なぜ人の話を聞かず自分の話に持っていくのか、考えられる背景はいくつかあります。

自分のことを話したい・聞いてほしい

とにかく自分の話を聞いてほしくて、何の話題でも自分の経験につなげてしまうパターンです。

相手が旅行の話をすれば「私もそこ行ったことある」、仕事の話なら「前の職場では〜」。相手の話をきっかけに、自分の中にある似た経験を次々と思い出して話し始めます。

もちろん、似た経験を話すこと自体は普通の会話でもあります。ただ、このタイプは自分の話が始まると長くなりがち。相手が最初に何を話していたのかはどこかへ行ってしまい、気づけばずっと自分のターンになっています。

また、自分が知っている話題が出ると、「それ知ってる」「○○って実は〜」と知識を披露することも。相手より上に立とうとしているというより、「それなら私も話せる」が先に出てしまうイメージです。

話題が変わっても、そのたびに自分が話せるポイントを拾うので、何を話していても最終的にその人の話になってしまいます。

相手より上に立ちたい・張り合いたい

こちらの話を聞いて、なぜか比較や張り合いのような返しをする人もいます。

「最近仕事が忙しくて」と話せば「私なんてもっと忙しいよ」。旅行の話をすれば「そこなら私も何回も行ったことある」。何かを頑張った話をしても「それくらいなら私もやったことある」。

自分の話をしたいだけなら「私も同じ経験あるよ」で終わるところ、このタイプは「私のほうが大変」「私のほうが詳しい」「私のほうが経験している」と、比較するような一言が入るのが特徴です。

こちらはただ出来事を話していただけなのに、いつの間にか「どちらのほうがすごいか」という話に変わっていることも。

共感するつもりで自分の経験を話している

「わかる、私も同じことあった」と、自分の経験を話すことで共感を示そうとしている場合もあります。

例えば、「最近仕事でミスしちゃって」と話したときに、「私もこの前ミスしてさ〜」と返す。本人としては「私も同じだから気持ちわかるよ」と伝えているつもりでも、そのまま自分の話が続けば、最初に話していた人の話はそこで終わってしまいます。

似た経験を話したあとに「それで、どうなったの?」と話を戻せば会話は続きますが、自分のエピソードを話し続ければ、結果的には話題を持っていくことに。

共感のつもりで始めた「私も」が、いつの間にか自分語りになっているパターンです。

普通の会話と「会話泥棒」は何が違う?

普通の会話と「会話泥棒」の違いがわかりやすいのは、会話のラリーが続いているかどうかです。

例えば、
A「最近、仕事が忙しくてさ」
B「私も最近忙しい!昨日なんて○○があって、それで……」

と、そのままBの話が続けば、Aが始めた話はそこで終わってしまいます。

一方で、
A「最近、仕事が忙しくてさ」
B「私も最近忙しい!○○だったんだけど、そっちは何かあったの?」

なら、Bも自分の話をしていますが、話題はちゃんとAに戻っています。

自分の経験を話すこと自体は、会話の中でよくあること。違うのは、自分の話をしたあとに相手へ話題を返すのか、そのまま自分のターンにしてしまうのかです。

会話には、相手の話を広げる返し方と、自分へ話題を持ってくる返し方があります。

社会学者チャールズ・ダーバーは、後者のように会話の中で自分へ注意を向けようとする傾向を「会話的ナルシシズム(conversational narcissism)」として論じています。

何を話しても「私も」「私の場合は」と返ってくる人との会話が、いつもその人の話で終わってしまうのは、このパターンです。

何でも自分の話に持っていく人に疲れた体験談

何でも自分の話に持っていく職場の人に疲れて、こちらから話しかけるのをやめたという女性の体験談を紹介します。

職場に、何の話をしていても自分の話に持っていく人がいました。特に多かったのが、仕事の話をしているときの「前の職場では〜」という前置きで、何かというと前の職場の話が始まるんです。
最初のうちは普通に聞いていましたが、あまりにも何度も出てきて、そのうち「また前の職場の話か」としか思わなくなりました。
今その話は関係ないと思うような内容まで「前の職場では〜」が始まるので、正直「ここは前の職場じゃないわ!」と突っ込みたくなるほど。
しかも、聞いていると「それ自慢するほどのこと……?」と思うような話が多く、本人が得意げに話せば話すほど白けていました。
他にも、人が話している途中でもかぶせてきて「私のときは〜」と自分の経験に持っていったり、その話題について自分の知識をひけらかし始めたり。
そのうち、こちらから話題を振ることはなくなり、相手が何か話してきても「そうっすねー」「そうなんですねー」くらいの反応にして話を広げることを避けました。
すると今度は、別の聞いてくれそうな人によく話しかけるようになっていました(笑)。

自分の話に持っていく人に疲れたときの対処法

何を話しても自分の話に持っていく相手には、毎回最後まで付き合わず、会話を長引かせないのが一番シンプルです。

自分から話しかける回数を減らす

こちらから話題を振るたびに相手の自分語りが始まるなら、雑談のきっかけ自体を減らすのも一つ。

特に職場なら、仕事に必要なやり取りはこれまで通りでOK。自分から雑談を振るのをやめて、用事が済んだら会話を終わらせます。

少しでも雑談を減らせば、長い自分語りに付き合う時間も減らせます。

軽い相槌だけして話を広げない

相手の話が始まったら、「そうなんですね」「そうですよね」と軽い相槌だけで終わらせます。

「すごいですね」「それでどうなったんですか?」と反応を重ねると、そこからさらに話が広がってしまいます。

興味のない自慢話や何度も聞いた話なら、褒めたり質問を返したりせず、そのまま会話を終わらせてもOKです。

奪われた話題をそのまま戻す

こちらが話している途中で「私も〜」と入ってきたら、「それで、さっきの話なんですけど」「まだ続きがあって」と元の話に戻します。

相手が自分の話を始めても、毎回そこで話題を譲る必要はありません。「まだ私の話、終わってないよ」くらいの感覚で戻してOKです。

「また自分の話か…」に疲れたら

最初は普通に聞いていても、毎回となると「また始まった」となりますよね。

そんな相手とは、無理に会話を盛り上げなくてもOK。

必要な話はするけれど、雑談は自分から振らない。自分語りが始まったら「そうなんですね」で終わらせる。

そのくらいの付き合い方が、ちょうどいいのかもしれません。

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