自分の話ばかりする
人の会話に割り込んでくる
こちらが忙しくてもお構いなしに話しかけてくる
職場や身近な人間関係で、こんな人にうんざりしたことはありませんか?
積極的に人と関わろうとする一方で、相手の気持ちや都合には無頓着。そんなタイプは、俗に「アッパー系コミュ障」と呼ばれることがあります。
この記事では、アッパー系コミュ障によくある特徴や心理、迷惑な時の対処法を紹介します。
アッパー系コミュ障とは?
アッパー系コミュ障とは、よく喋るので社交的に見えるものの、相手の反応を無視して一方的に喋る人のことです。
コミュニケーションが苦手というと人見知りで口数が少ない人を想像しがちですが、アッパー系コミュ障はその逆。
自分から積極的に話しかけるため、一見すると社交的でコミュニケーション能力が高そうに見えるのが特徴です。
おしゃべり好きでも相手の反応を見ながら会話ができる人とは違い、アッパー系コミュ障は相手の反応を気にせず、自分の話ばかり続けてしまう傾向があります。
アッパー系コミュ障のよくある特徴

自分の話ばかりして、人の話を聞かない
こちらが話している途中なのに、「あ、それ私も!」「私の場合はさ〜」と、自分の話を始めてしまう。
例えば、週末に旅行した話をしていたら、いつの間にか相手の旅行体験談にすり替わっている。こちらが話を戻そうとしても、今度は別のエピソードが始まる。
会話をしているというより、自分が喋っているだけ。
何を話しても自分の話に持っていくのが特徴で、相手の話を最後まで聞かず、自分が喋ることばかり優先します。
電車の中の2人組で片方がずーっととめどなく喋り続けてるとかあるけど、あれもそうかな?聞いてる側はへぇ、ふーん、そうなんだ~とか相槌のみ。
ずっと9割1人でマシンガントークしてて、相手はただ聞くだけになってる人いるね。よくあんなに話せる。
人の会話に勝手に割り込んでくる
二人で話しているところへ呼ばれてもいないのに突然参加してくるのも、よくある特徴です。
「え、何の話?」「それってさ、〇〇じゃない?」と会話に入り、気づけば自分が中心になって喋っている。
例えば、同僚と仕事の相談をしていたのに、横から「私だったらこうするけどね」と口を挟まれ、頼んでもいないアドバイスが始まることも。
会話に加わるだけでなく、話の主導権まで奪ってしまうのが厄介なところ。
もともと話していた人たちが黙ってしまっても、本人は気にせず喋り続けます。
集団でいる場合はみんな自分の好きな話を一方的にして、誰かの話を無理やり終わらせて自分のターンに持ってく。自分では話が上手だと思ってる。
相手の都合を考えず、一方的に話しかける
仕事に集中しているときや、明らかに忙しそうなときでも、お構いなしに話しかけてきます。
「ねえねえ、ちょっと聞いて!」「そういえば昨日さ〜」と、急ぎでもない雑談が始まり、なかなか終わらない。
こちらが「今ちょっと忙しくて」と伝えても、「すぐ終わるから!」と言いながら話し続けることも。
話している本人にとっては楽しい雑談でも、聞く側はその間ずっと作業を中断しています。
話し終わったら本人は満足。相手の時間を奪っていることには、まったく気づいていません。
話すことが礼儀だと思ってるみたいで話し続ける。とにかく話し続ける。相手の様子を見て話題を変えるとか一切しないで自分のしたい話題を一方的に。
人との距離感がおかしい
初対面や、まだそれほど親しくない相手にも、いきなり距離を詰めてくるタイプです。
「彼氏いるの?」「結婚しないの?」「休みの日は何してるの?」など、プライベートな質問を次々と投げかけてきます。
それほど仲良くないのに「今度ご飯行こうよ!」と何度も誘ってきたり、断っても「なんで?」「いつなら空いてる?」と食い下がったりすることも。
本人はフレンドリーに接しているつもりでも、相手にとってはただのお節介や詮索になっている場合もあります。
相手との親しさを考えず、自分が仲良くなりたいと思ったら、どんどん距離を縮めようとするのが特徴です。
アッパー系の根掘り葉掘りが鬱陶しい。その場にいない人の悪口聞かされて、それを私が言ってたと触れ回る始末。
人に興味持ちすぎる。そして悪い所ばかりを見ようとするから文句が増えている。
場の空気や相手の反応を読み違える
周囲の状況や相手の反応を気にせず、自分のペースで会話を進めてしまうのも特徴です。
例えば、相手が時計を見たり、返事が「そうなんですね」「へえ」と短くなったりしても、話を終わらせようとしません。
誰かが「そろそろ戻らないと」と言っても、「あ、そうそう! もう一個だけ!」と新しい話を始めてしまう。
また、周囲が真剣に話し合っている場面で冗談を言ったり、静かにしていたい人に何度も話しかけたりすることも。
自分が話したいかどうかばかりで、今その話をするべきか、相手が聞きたがっているかという視点が抜け落ちています。
明るくてフレンドリーだけど無駄な言葉が多過ぎ。会話は延々と続くけどキャッチボールはしてくれない。会話がない時でも自分の頭の中を実況中継してる感じで独り言も凄い。
余計な一言やデリカシーのない発言が多い
思ったことをそのまま口にして、相手を困らせたり、不快にさせたりすることもあります。
例えば、
「え、まだ結婚してないの?」
「なんか太った?」
「その服、若い子向けじゃない?」
「〇〇さんって仕事遅いよね(笑)」
など、本人は何気なく言ったつもりでも、言われた側は笑えない発言。
また、頼まれてもいないのに「もっとこうしたほうがいいよ」「私なら絶対そうしないけどね」と、余計なアドバイスをしてくることもあります。
しかも、相手が嫌そうな顔をすると「冗談じゃん!」「そんなつもりで言ってないよ」と返してくる。
悪気があるかどうか以前に、その一言を言われた相手がどう感じるかまで考えず、思ったことをそのまま口にしてしまうのが特徴です。
求めてないのに上から目線のアドバイス、掃除の仕方とか細かくいちいちチェックしてくるし、自分ルール押し付けてくる。
自分の知識や経験をアピールしたがる
何の話をしていても、「それ知ってる!」「私もやったことある!」と入ってきて、自分の知識や経験を披露したがるタイプです。
例えば、誰かが仕事の話をしていると、
「私なんてもっと大変だったよ」
「それ、前の会社でもやってた」
「私、そういうの得意だからさ」
と、自分の実績や忙しさを語り始めます。
相手が説明している途中で「要するに〇〇ってことでしょ?」と話をまとめたり、知識をひけらかすように訂正してきたりすることも。
何でも知っている、何でも経験している自分をアピールしたいのか、会話がいつの間にか自慢話やマウントになってしまうのが特徴です。
自分はコミュ力が高いと思っている
誰にでも気軽に話しかけられるし、初対面の相手ともすぐに打ち解けられる。そんな自分を、コミュニケーション能力が高いと思っていることも。
「私、人見知りしないんだよね」「誰とでも仲良くなれるタイプだから」と、自分から話すこともあります。
でも、自分が楽しく話せたからといって、相手も楽しかったとは限りません。
職場なら、苦手な相手にも笑顔で相槌を打つことはあります。話を合わせてもらっているだけなのに、本人は会話が盛り上がったと勘違いしているのかもしれません。
アッパー系コミュ障になる原因は?
アッパー系コミュ障の一番の問題は、何でも「自分、自分、自分」になってしまうこと。
自分が話したいから話す。知っていることがあれば披露する。会話に入りたければ割り込む。相手がどう感じているかよりも、自分の話したい気持ちが優先になってしまうのです。
そもそも、本人は自分のコミュニケーションに問題があるとは気づいていないのかもしれません。
誰にでも話しかけられるし、初対面でも会話ができる。そんな自分を、むしろコミュニケーション能力が高いと思っている可能性もあります。
また、周囲が迷惑そうな顔をせず、笑顔で相槌を打っていることも、本人が気づかない理由のひとつ。
特に職場では、相手が上司や先輩だったり、今後の人間関係を考えたりして、多少迷惑でも話を合わせることがあります。
本人は楽しくコミュニケーションを取っているつもりでも、周囲は気を遣って付き合っているだけ。その認識のズレが、アッパー系コミュ障が敬遠される大きな理由なのかもしれません。
アッパー系コミュ障の心理とは?
アッパー系コミュ障の心理には、おしゃべり好きな性格だけでなく、承認欲求や自分のコミュニケーション能力への過信が関係しています。
人と話すのが好きで、つい喋りすぎる
そもそも人と話すことが大好きで、誰かと会話をしているだけで楽しくなるタイプ。
次から次へと話題が浮かび、「あ、そういえば!」「それで思い出したんだけど」と、話がなかなか終わりません。
本人に悪気はなくても、話すことに夢中になるあまり、相手が退屈していたり、会話を終わらせたがっていたりすることに気づかないのかもしれません。
自分を知ってほしい、認めてほしい
自分の経験や知識、仕事の実績を何度も話す背景には、周囲から認められたいという気持ちがあるのかもしれません。
「私、こんなに頑張ってるんだよ」「こういうこともできるんだよ」と、自分のすごさを知ってほしい。
その気持ちが強くなると、相手の話を聞くよりも、自分をアピールすることが優先になってしまいます。
自分はコミュニケーション能力が高いと思っている
誰にでも気軽に話しかけられるし、初対面の人とも会話ができる。そんな自分を、コミュニケーション能力が高いと思っている可能性もあります。
しかも、周囲が笑顔で相槌を打ってくれるため、自分の話が迷惑になっているとは気づかないのかもしれません。
周囲が気を遣って話を合わせている場合、本人は誰とでも仲良くできていると勘違いしていることも考えられます。
相手の立場や気持ちを考えられない
自分が話したいことや伝えたいことを優先するあまり、相手の状況まで気が回らないタイプです。
例えば、仕事中の人に話しかけるときも「今、忙しいかな?」と考える前に自分の話を始めてしまう。
相手が短い返事をしているのに、話を聞いてくれていると受け取り、そのまま喋り続けることもあります。
自分が話したいかどうかだけでなく、相手が今その話を聞きたいかどうか。そうした視点が抜け落ちているのかもしれません。
アッパー系コミュ障がうざい時の対処法

必要以上に接点を持たない
仕事に必要なやり取りは普通にして、それ以外は自分から積極的に話しかけたり、雑談のきっかけを作ったりしないようにします。
また、プライベートな質問をされても詳しく答える必要はありません。「特に何もしてないですよ」「まあ、ぼちぼちです~」など、軽く返すだけでも十分です。
無理に冷たくする必要はありませんが、挨拶や仕事上の付き合いと長話に付き合うことは別。
必要以上に親しくならないことで、余計な会話に巻き込まれる機会も減らせます。
適当に相槌を打ち、話を広げない
話しかけられたときは、「そうなんですね」「なるほど」「へえ〜」と軽く相槌を打ち、必要以上に話を広げないのがポイントです。
相手の話に興味がなくても、気を遣って「それでどうなったんですか?」「すごいですね!」と反応してしまうと、新しい話が始まったり自慢話が続くことも。
毎回まともに反応ぜず、 話を広げずに自然に会話が終わるのを待つのもひとつの方法です。
迷惑なときは、はっきり伝える
遠回しなサインが通じない相手には、はっきり言葉で伝えることも必要です。
例えば、仕事中に何度も話しかけられるなら、
「すみません、今ちょっと集中したいので」
「この仕事を先に終わらせたいんです」
「急ぎの用事でなければ、後でもいいですか?」
と、簡潔に伝えます。
また、プライベートな質問や余計なアドバイスが続く場合は、「その話はあまりしたくないです」「アドバイスは大丈夫です」と断る。
相手が察してくれるのを待つより、何が迷惑なのか、どうしてほしいのかを言葉にしたほうが伝わることもあります。
話が長引くときは、その場を離れる
どう対処しても延々と話し続ける人には無理に最後まで付き合わず、その場を離れます。
「そろそろ作業に戻りますね」「ちょっと用事があるので、失礼します」と伝え、会話を切り上げます。
ここで大切なのは、相手が話し終わるのを待たないこと。
次々と話題を変えて喋り続ける相手なら、いつまで経っても会話が終わりません。切りのいいところで自分から区切りをつけることも必要です。
アッパー系コミュ障の末路は?

周囲から少しずつ距離を置かれる
最初は明るくて社交的な人だと思われていても、何度も話を遮られたり長話に付き合わされたりするうちに、周囲は少しずつ距離を置くようになります。
例えば、休憩時間には別の場所へ行く、必要な用事以外では話しかけない、プライベートでは誘わないなど。
あからさまに避けられるわけではなくても、できるだけ関わらないようにされてしまうのです。
相談や大事な話をしてもらえなくなる
何を話しても自分の話に持っていかれたり頼んでもいないアドバイスをされたりすると、周囲は次第に相談しなくなります。
例えば、仕事で困っていることを相談したのに、「私のときはもっと大変だったよ」と自分の苦労話が始まる。
雑談する相手にはなれても、大事な話をする相手には選ばれなくなる。その結果、表面的な付き合いばかりになります。
職場や人間関係で信頼を失う
人の話を遮る、忙しい相手の時間を奪う、必要のない口出しをする。こうした行動が続けば仕事にも支障が出てきます。
会議では話が脱線し、相談しても最後まで聞いてもらえない。本人は積極的に発言しているつもりでも、周囲からは「一緒に仕事を進めにくい人」と思われてしまうことも。
また、デリカシーのない発言が多ければ、プライベートでも信用を失いかねません。
どれだけ明るく社交的でも、相手の話を聞けなければ信頼関係を築くのは難しくなります。
本人だけが周囲との温度差に気づかない
厄介なのは、周囲が距離を置き始めても本人はその変化に気づいていないことです。
職場では、苦手な相手にも普通に挨拶するし、話しかけられれば笑顔で対応することもあります。
そのため、本人は「みんなと仲良くできている」と思っていても、実際には必要最低限の付き合いしかされていないことも。
そんな温度差が生まれてしまうのも、アッパー系コミュ障の末路のひとつです。
