「似合ってる! でも、私ならそれは選ばないかな」
……その「でも」、必要だった?
褒めてくれたはずなのに、なんだか引っかかる。相談に乗ってくれたはずなのに、話す前よりモヤモヤする。
かといって、いつも嫌なことを言うわけでもない。普通に楽しく話せる日もある。
だから、「この友達、もしかしてフレネミー?」と思っても、意外と判断が難しい。
一度イヤなことを言われただけなら、「たまたまかな」で終わることもあります。
でも、「またか」と思うことが増えてきたなら、ちょっと話は別。
友達がフレネミーかも?見分けるときのポイント
フレネミーとは、「friend(友達)」と「enemy(敵)」を組み合わせた言葉。「友達のふりをした敵」という意味で使われます。
でも、「本当は私のことが嫌いなの?」と考えても、相手の頭の中までは分かりません。
手がかりになるのは、実際のやり取り。
何を言われたのか、何をされたのか。それが一度きりだったのか、何度も続いているのかを見ていきます。
褒めているようで、最後にこちらを下げてくる
例えば、転職が決まったと話したとき。
「おめでとう! でも、あの会社なら誰でも入れそうだよね」
新しい服を着ていったら、
「かわいいね。ちょっと若作りっぽいけど(笑)」
お祝いも褒め言葉も、後半の一言で台無し。
普通に「おめでとう」「かわいい」で終われなかったのかな……と思ってしまうのも当然です。
一度なら、うっかり余計なことを言っただけかもしれません。ただ、うれしい話をするたびにこうした返しが続くと、だんだん報告する気もなくなります。
失敗や苦手なことを、何度も笑いのネタにされるのも嫌な例です。
話した秘密や悩みが、ほかの人に伝わっている
誰にも言わないでと頼んだ悩みを、別の友達から「聞いたよ、大変だったね」と言われる。
……何で知ってるの? あの子にしか話してないのに。
話した相手に確認すると、「心配だったから」「悪気はなかった」と返ってくることも。
心配してくれたのだとしても、勝手に話してほしくなかった。こちらが誰に話すかを決めたかったのに、という不満は残ります。
「ほかの人には話さないでほしかった」と伝えたとき、きちんと聞いてくれるか。その後も同じことが続くかで、安心して話せる相手かが見えてきます。
ただ、誰から伝わったか分からないうちは、その友達が広めたとは決められません。まずは「この話、誰かにもした?」と確認するところからです。
嫌だと伝えても、「気にしすぎ」で片付ける
「その話、何度もネタにされるのは嫌なんだけど」
そう伝えたあとに、相手がどうするかも気になります。
「ごめん、嫌だったんだね」と言って、やめてくれる。
それとも、「え、冗談じゃん」「気にしすぎだよ」と言って、次に会ったときもまた繰り返す。
「嫌だ」と伝えたあとも続けられると、次に会うのが気が重くなります。冗談だと言われても、また笑って流さなきゃいけないの? と。
「ごめん」は言うけど、毎回同じことをする。これも、謝ってくれたからといって、問題がなくなったわけではありません。
嫌だと言うと面倒なことになりそうで、まだ伝えられていない人もいると思います。話し合いをするのがしんどいなら、先に会う回数や話す内容を変えても大丈夫です。
私が気にしすぎ?フレネミーと決めつける前に
友達を疑うと、そっけない返事まで気になりがち。でも、期待していた反応がなかったことと、嫌な言動が続いていることは分けて考えられます。
反応が薄いだけでは、本心は分からない
うれしい報告をしたのに、返事がそっけなかった。
メッセージを送ったけど、返信がない。
「もうちょっと喜んでくれてもよくない?」と思うことはあります。でも、それだけで「私の幸せが気に入らないんだ」とまでは分かりません。
忙しくて返しそびれたのか、何と言えばいいか迷ったのか。相手にも余裕がなかったのか。そっけない返事だけでは、そこまで分かりません。
返事が遅かったことと、わざわざ嫌味を言われたこと。思ったほど喜んでくれなかったことと、秘密を広められたこと。
「何となく嫌」で終わらせず、引っかかったやり取りを思い出してみる。返事が遅くて寂しかったのか、嫌味を言われて腹が立ったのかでは、考えたいことも違います。
反対する友達が、すべてフレネミーとは限らない
友達でも、いつも賛成してくれるわけではありません。耳の痛いことを言われる日もあります。
例えば、「仕事を辞めようかな」と相談したとき。
「次が決まるまでの生活費は大丈夫?」
と言われるのと、
「あなたが辞めたって、どうせ何もできないよ」
と言われるのでは、話が違います。
生活費を聞かれて、準備していなかった自分が焦るのと、「どうせ何もできない」と言われて腹が立つのは別の話。後者には、何を心配しているのかという具体的な話すらありません。
自分にとって都合の悪い話だから嫌なのか。それとも、馬鹿にする言い方をされたから嫌なのか。
賛成してくれなかったことだけで、その友達が敵だとは言えません。意見の内容に加えて、こちらの話も聞いてくれるか、馬鹿にする言い方が続いていないかも気になります。
自分も、相手が嫌がることをしていなかったか
「最近、何だか冷たいな」と感じたら、こちらから何か言ったり、したりしていなかったかも振り返ってみます。
やめてと言われた話題を、また持ち出していなかったか。
冗談のつもりで、相手が気にしていることをからかっていなかったか。
「自分は軽く言っただけ」でも、相手にはそう聞こえていなかった、というすれ違いはあります。
思い当たることがあるなら、その言動について謝る、繰り返さない。そこは自分で変えられる部分です。
ただ、理由が分からないまま「全部私が悪いんだ」と背負う必要はありません。自分の失言を謝ることと、相手からの嫌な言葉を我慢し続けることは別です。
フレネミーかもしれない友達との距離の取り方
距離を置くといっても、いきなり連絡を断つだけではありません。
話す内容や会う回数を少し変えたり、嫌だったことを伝えたりしながら、今後の付き合い方を考える方法もあります。
何でも話すのをやめて、会う回数を少し減らす
「友達なんだから、聞かれたら答えなきゃ」
「誘われたら、断るのは悪いかな」
そんなふうに思って、毎回付き合わなくても大丈夫です。
話したことが広まるのが気になるなら、恋愛や仕事、家族の詳しい事情は話さない。会うたびに疲れるなら、次の誘いは一度断ってみる。
聞かれたことに答えたくないときは、例えば、
「その話は、今はやめておくね」
「まだまとまってないから、話せるときに話すね」
誘いには、
「ごめん、今回は行けないんだ」
くらいでも十分。断るために、事情を一から説明する必要はありません。
SNSを見るたびにモヤモヤするなら、ミュートして、いったん目に入らないようにする方法もあります。
少し離れてみて、「最近、あの一言を思い出してモヤモヤする時間が減ったな」と気づくこともあれば、「やっぱりまた会いたいな」と思うことも。すぐに縁を切るか決めず、少し間を空けてから考えてもいいのです。
言えそうなら、嫌だった一言を短く伝える
まだ仲良くしたい気持ちがあるなら、嫌だったことを伝える方法もあります。
ただ、「あなたってフレネミーだよね」と言っても、「何でそんなこと言うの?」という話になりかねません。
例えば、
「その失敗の話、もうネタにしないでほしい」
「誰にも言わないでって話したことだから、ほかの人には言わないでね」
というように、やめてほしいことを具体的に言います。
「冗談だよ」と返されたら、
「冗談のつもりでも、私は嫌だったよ」と返す。
相手が冗談のつもりだったとしても、こちらは笑えなかった。「本当は悪意があったよね?」と認めさせなくても、やめてほしいことは伝えられます。
その場でうまく言えなかったら、あとからLINEで「さっきの話なんだけど」と短く伝える方法もあります。直接話すのが苦手でも、伝え方は一つではありません。
変わらないなら、付き合いを減らす・終える
嫌だと伝えても、また同じことを言われる。
会う前から「今日は何を言われるんだろう」と身構える。
帰ってから、話したことを毎回後悔する。
そこまで気を使いながら、今までどおり会い続けるのは疲れてしまいます。
思い切って連絡や誘いを減らして、たまに会う友達に変えてもいい。もう連絡を取りたくないなら、関係を終える選択もあります。共通の用事がある相手なら、その連絡だけに絞る方法も。
長年の友達なら、「昔は楽しかったのに」「ここで離れたら、もう戻れないかな」と迷うこともあります。
楽しかった思い出まで、全部嫌なものに変える必要はありません。ただ、「昔は仲が良かったから」という理由だけで、今の嫌なやり取りに付き合い続けなくてもいいはず。
相手が本当にフレネミーなのか、答えが出ないままのこともあります。
それでも、「この話はもうしない」「毎回は会わない」「今は連絡を取りたくない」は決められます。
「あの子は本当はどう思っているんだろう」と考え続けても、答えが出ないなら、まずは次の誘いにどう返すか、何を話すか。そこから付き合い方を変えてみるといいかもしれません。

